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住民生活に欠かせない公共交通・JR三江線を調査

江津市駅で出発を待つ三江線のワンマンカー
江津市駅で出発を待つ三江線のワンマンカー

 JR西日本が廃止を検討していることが明らかになったJR三江線。島根県西部にある江津市と広島県三次市を結ぶローカル線。線路は江の川沿いを走ります。

 

 11月13日午前8時30分、吉井秘書とともに出雲市を出発。車を走らせること約1時間。美郷町のJR三江線・粕淵(かすぶち)駅に到着しました。その後、石見川本駅、江津市役所桜江支所、川戸駅前を経て江津駅へと移動し、15時17分江津発三次行きのワンマンカーに乗車。17時4分浜原(はまはら)駅にて折り返して再び江津へ…

 美郷町の粕淵駅では、「三江線は単なる交通手段ではなく地域の資源。バスで代替できるものではない。なくなれば経済的にも打撃となる」(50代男性)


 川本町の石見川本駅では「浜田の病院へ行くのに時々利用しているけど、なくなったら困るね」(80代女性)「スクールバスに乗れないときに利用しているが、困る。さみしい」(10代女性)「以前は運転免許を持っていたが、病気になってから車の運転はできなくなった。赤字だといってもなけにゃやれん」(80代男性)「廃止になると聞いて乗りに来た。せめて2時間に1本あればいいのに」(30代男性)などの声をお聞きしました。


 公共交通は、住民生活に欠かせないもの。特に鉄道は単なる交通手段ではなく、地域にとって文化であり、まちづくりや観光振興の要となる存在だということを強く感じました。


 JR西日本は民間企業とはいえ利潤追求と同時に社会への責任を果たさなければなりません。地方の再生が社会の課題となる中での廃線は地域住民にとって安易に受け入れられるものではありません。住民とともに存続を求めていく決意です。