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福島県(福島市、南相馬市、飯舘村)にて原子力災害の調査

1月25日、26日の2日間にわたって福島県を訪問し、津波被害と原子力災害の現地調査をおこないました。

 

初日は現地をタクシーに乗ってまわり、2日目は日本共産党福島県議団、日本共産党福島県委員会、福島県当局と原発災害についての意見交換をおこないました。

 

海岸近くは、至るところに瓦礫が高く積み上げられ、被災当時のままと思われる建物も多く残されていました。以前住宅地だったところは建物の基礎部分が残るのみで、被災前の様子が想像つかないほどの被害。改めて津波被害の甚大さを痛感させられました。

 

南相馬市を南下し、警戒区域との境界までいきました。警備にあたっていたのは岡山県警の警察官。許可証がなければ立ち入ることは出来ないとのことですが、作業のためと思われる大型トラックや乗用車などが行き交っていました。スポーツ用品店や紳士服店など、この通り沿いの店舗は警戒区域外でも軒並み閉店していたことが印象に残っています。

 

次に訪れたのは計画的避難区域に指定されている飯舘村。役場前の放射線量の掲示板が「0.78~0.80マイクロシーベルト」を表示していました。役場前は村の中でも低い方とのこと。役場の隣の図書館は閉鎖され、村の商店は閉められており、生活感が感じられなくなっていました。放射能は目に見えないだけに、異様な恐ろしさを感じさせられました。

 

26日の朝、福島市内の仮設住宅を訪問。浪江町から避難されている方は「私はここでは一人。子どもたちは放射能が不安で遠くへ避難していて家族はバラバラに生活している」とお話してくださいました。

 

その後、2月議会前のお忙しい中ではありましたが、日本共産党神山悦子県議団長、福島県当局と懇談し意見交換をおこないました。当時の様子をはじめ、原発からの撤退を県議会としても決断したこと、ヨウ素剤のこと、一万人集会のことなど多くのことを説明して頂きました。

 

島根県は全国で唯一、県庁所在地に原子力発電所が立地しています。30キロ圏内の人口は46万人と、山陰最大の人口集積地です。もし、島根原発で福島と同じようなことが起こったら、島根は一体どうなるのか・・・、多くのことを考えさせられた調査となりました。